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長野真樹

· 農林中央金庫代表理事専務執行役員

Full speech

○長野参考人 お答え申し上げます。  委員御指摘の、巨額損失までに相当長期間、時間を要したというところの背景等についてということでございますが、まず、私ども農林中央金庫は、安定した利息配当が見込め、市場流動性が高く、バーゼル規制におけるリスクウェートが低い、こういったことなどから、高格付の外国債券、こちらをポートフォリオの中心とする運用というものを行ってきたところでございます。  リーマン・ショック以降、安定的にこういったポートフォリオが利益を上げてきたわけなんですけれども、コロナ禍、そして地政学リスクの顕在化、こういったことなどによりまして世界的な物価上昇を背景に、欧米諸国の中央銀行が二〇二二年以降、複数回にわたって利上げを行った結果、御案内のとおり、短期の外貨調達金利が長期の運用利回りを上回る、いわゆる逆ざやの状態になったということでございます。  当時の判断といたしましては、こうした状態が早期に解消するという見通し、こういった考え方の下に債券の保有を続けてきたわけなんですけれども、二〇二四年度に入りましてからもこの厳しい逆ざや状態が継続してございまして、その後も見通しとしても厳しい環境が続くことが想定されるということから、この状況を打破して中長期的な収益性を強化していくことを目的に、外国債券等のいわゆる低利回り資産を売却した、そういったことでございます。その結果といたしまして、連結ベースで一兆八千億円に及ぶ純損失を計上するに至ったということでございます。  その後ということでございますが、低利回り資産の売却と、会員の皆様に御協力いただいた資本増強、こういったものを土台に、ポートフォリオ全体のバランスを意識しながら様々な資産にリスクを分散して、慎重な投融資を着実に進めてまいりました。その結果といたしまして、足下におきましては、外貨建ての運用の利回りは上昇し、調達の利回りは低下したということで、手前ども農林中金の収支の方は改善基調に転換しているということでございます。

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