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大内伸哉

· 神戸大学大学院法学研究科教授

Full speech

○参考人(大内伸哉君) どうも御質問ありがとうございました。  今日はジョブ型の話はしなかったんですが、多分資料の中に書いていたことだったかと思うんですけれども、日本でどうなるかということですが、まずジョブ型というのは、これはいろいろな方がもうおっしゃっているんですけれども、いわゆるジョブ型というのはちょっと議論が多過ぎて、ジョブ型というのはやっぱり、もし欧米型を考えるならば、単にジョブディスクリプション、どういう仕事を私がやるかというのが特定されている、明確化されているだけじゃなくて、そのジョブが何らかの理由でなくなったり、技術革新でなくなったりとか、そのジョブを担う能力が低下してしまって担えなくなったとか、そういうときには解雇という話にもつながるし、また、賃金についても、そのジョブに対する職務給のようなものになるという、その賃金制度とか雇用、解雇等も含めたですね、そういうものとセットなんですよね。  こういう意味のジョブ型を今、日本で入れようとすると、それはもう大変なフリクションというか、うまくいかないというのは当然なんで、それはもう強制的に入れるとか政府が強く誘導して入れるようなものではないのではないかなという気がしています。特に、その賃金制度をジョブ型に合うように変えていくというのは、ジョブ型を広く広く定義すると何でもありになっちゃうんですけれども、さっき言ったような意味のジョブ型となってくると難しいだろうということです。  ただし、私自身は、将来、私の今日の話との関係でいいますと、デジタル化が進んでいくとジョブ型に近いものになっていかざるを得ないのではないかと思っています。それは、結局のところ、定型的な仕事とかある程度の単純な仕事というのはどんどん機械化していくというのが、今すぐやるかどうかはともかく、トレンドとしてはそうなっていくだろうと。残された人間の仕事というのはかなりその専門性が高いものになっていって、どうしても専門性が高くなると、当該その専門のジョブを担うという形になっていくんではないかなと思うんです。  だから、デジタル化の進行と実はジョブ型の実現というのはかなり、直結はしないかもしれませんけど親和性があって、ということなので、そういう意味でのジョブ型の展望はあるだろうというふうには思っています。

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