Full speech
○木下委員 では、続けて質問させていただきます。
元々、有機農業のことを大臣に御質問した理由は、今回の質問で、この後、三問目で、大区画化やロボット農業機械の導入がどれだけ所得を向上させるのかということについて、政府委員の皆さんからいろいろお話を伺うわけでございますが、やはり、所得を増やしていくためには、高く売れる農産物をどうやって作っていくかということが非常に重要でございます。
先ほど大臣が言われたように、この三十年ぐらい、有機農産物のマーケット、オーガニックなもののマーケットというのが、なかなか市場が拡大しないという結構深刻な問題がございまして、日本の消費者の場合は国産品だから安心だという考えがあるからじゃないかとかいろいろな意見もございますが、私は、実は、失われた三十年が有機農産物のマーケットが拡大しない原因ではないかと思っております。そういう点では、高市首相の下で所得が拡大していけば有機農産物のマーケットが拡大していくんじゃないかと期待しているところでございます。
今回はもうこれ以上質問はいたしませんが、政府参考人の皆さんもいらっしゃいますので、所得が上がらなくても、どうやって、有機農産物のマーケットを拡大していく方法があるのかということは是非お考えいただきたいと思いますし、これから学校給食の無償化というのが進みますので、無償化に併せて地場産品でかつ有機農産物の導入をある程度義務化するとか、そういった方向が打ち出せないかとか、いろいろお考えいただきたいなと思っております。これは要望です。
では、続いて質問に参ります。
今日は、資料として、心身を害するミネラル不足食品というタイトルのものを配っておりまして、これを見ながら質問をさせていただきたいと思います。
是非、農林水産委員会の先輩議員の皆さんも単身赴任の方も多いと思いますので、そういう方には直接、直結するようなお話をさせていただきたいと思っております。
参政党は、元々、公約として、食品表示法を改正して、食品情報は包み隠さず、国民の食の知る権利を守ること、これを公約としております。
ただ、これは主に農薬だとか食品添加物の問題を考えてのことでもございますが、今、国内で提供されている食品、これは輸入品も含めてですが、添加物の問題以前にミネラルが不足しているという新たな、しかし非常に深刻な問題がだんだん分かってきております。人によっては新型栄養失調という表現をする方もいますが、この問題は、こういう問題があるということが分かってからまだ十年もたっていなくて、一般にはほとんど知られておりません。
お手元にお配りしたこの資料ですが、もう今は解散いたしましたが、食品と暮らしの安全というNPOがございまして、これは、一九八〇年代、九〇年代に、輸入小麦それから輸入されている果物、そこに残留農薬が含まれているということを見つけた団体でございます。その団体が、二〇一七年前後から、百八十前後の加工食品につきまして、ミネラルですね、鉄とかとか亜鉛とかカルシウムとかマグネシウムとか、神経伝達につながる非常に重要な物質なんですけれども、それを実測をいたしました。
お手元の資料の三枚目を御覧いただきますと、例えば、今若い方たちはコンビニでよく弁当を買いますけれども、この弁当で見ると、例えば真ん中に鉄というのがございますが、大幅に鉄は足りておりません。ほとんどどれも足りていないんですね。この青い推奨量というのは、これぐらい取っていなきゃ駄目だよというものでして、取っていれば十分というものでもなくて、その下の赤い推定平均量というのは、これぐらい取っていたら、かなり病気になるリスクがありますよというものでして、しかし現実のデータは、鉄にしても必要な量の半分以下しか入っていないというようなことが分かってきております。
三月二日の予算委員会で、私、この資料を使いまして、高市首相に女性の健康対策ということで御質問したんですが、最後に首相が、私、絶対、鉄が足りていないわねということをおっしゃいまして、何でそんなことをおっしゃったのかなと思っておりましたら、その後、地下の売店で週刊ポストが売っておりまして、週刊ポストを見たら、首相は弁当を宅配で食べられていると。だから、鉄が足りていないんだとおっしゃったんだなと。
ちょっと余計なことを言いましたけれども、こんなふうに微量な、要素が足りていないということが分かったんですが、では何でこんなに栄養素が入っていないかというと、資料五ページ以降に書いてございますが、これは見栄えをよくするために徹底的に鉄を抜くようになってしまったんですね。鉄が入っていますと色が変わりまして、消費者から見ると余りいいものに見えません。ですから、除鉄機というのを入れて、水から何から、ともかく鉄を抜くんですね。
それから、消費者はやはり加工食品に苦みとかえぐみというのが入っているというのを嫌いますので、そうするとマグネシウムを抜いてまいります。マグネシウムは神経伝達に非常に重要な物質で、マグネシウムが足りないと情緒不安定になると言われているような、非常に重要なものなんですね。カット野菜などは、細かく切った後に水である程度の時間洗うというのがコンビニなんかの基準になっておりまして、そうすると、水に溶ける栄養素なんかがその切り口から抜け出てしまうという、いろいろなちゃんとした理由があって、すかすか、すかすかと言ったらなんですけれども、ミネラル分が足りていないという問題が生じております。
この問題は、二〇一八年頃に、これは当時の立憲民主党の方になるんですかね、中島先生という方が何度か質問主意書を厚生労働省に提出をされまして、こういう問題があるんだからちゃんとデータを測定してほしいとか、栄養士に指導してほしいということを言われまして、質問主意書ではよい回答は戻ってこなかったんですが、しかし、だんだんと測定項目も、それから加工品を測定することも増えていきまして、データとしてはかなりそろってきたのかなと思います。
ただ、相変わらず、栄養士の皆さんは昔ながらの、成分がちゃんと入っているということを前提にしてメニューを組み立てられますので、なかなか現実は、この資料にあるとおり、自分ではちゃんと栄養を取っているつもりでも取れていないという問題が発生をしておるようでございます。
これから栄養士の皆さんはだんだん気づいていくと思うんですが、問題はその食品の製造現場でございまして、この調査が行われたのが二〇一七年、それ以降、食品製造の現場では鉄を抜いたりマグネシウムを抜いたりということを更に徹底しているという話も聞いておりまして、そうすると、みんながみんなちゃんとした食品を作っているつもりでも、そして消費者の皆さんがそういうものを食べているつもりでも、ミネラル分が取れていないという問題が発生してきているようでございます。
これは厚生労働省と農林水産省と両方にまたがるような、なかなかどっちが主管だと言いにくい問題なのかもしれませんが、こういう加工食品のミネラルが不足しているという新しい問題について、農林水産省はどこまで認識をしているのか、また、どこまで把握をしているのか。それについて、政府参考人で結構ですので、御答弁をお願いいたします。
Surrounding remarks in this meeting