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山田昌弘

· 中央大学文学部教授

Full speech

○参考人(山田昌弘君) SNSに限らず、私、最近、AIの発達というものが仕事の世界だけではなくてプライベートな世界も変えていくかもしれないというふうに思っていて、その付き合い方を今後どうしていくか。  先日調査したばっかりなんですけれども、結婚している人でも、一番信頼できる相談相手としてAIを回答する女性、まあ女性というか妻ですが、結構いたということですよね。だから、もうそうなると、何でしょうか、愛情とか家族とか、そういう関係というものがバーチャルな方に行ってしまって、逆にリアルというものがだんだんなくなっていく可能性もあるかもしれない。  私、実は先日、香港で国際人口危機フォーラムというところに行ってきたんですけれども、そこでカザフスタン、カザフスタンですよ、カザフスタンの研究者が、孫にスマートフォンを与えたらスマートフォンとばっかり、スマートフォンAIとばっかり会話するようになってしまって、現実に友達つくらなくなっちゃったみたいな話もしていたので、これは多分、日本だけではなくて、世界的にリアルなコミュニケーションが一体どう展開しているのかというのをちょっと注視して見ていかなくてはいけないなと思っております。  学生でも、去年相談を受けたのは、おととしか、まあ去年ですね、去年相談を受けたのは、彼女がいるんだけれども、推しにお金を使いたい、時間を使いたいので彼女とは別れたいと思うんですけれども、どう思いますかといったような相談がリアルに来るようになった。まだそれは点でしかないんですけれども、これがだんだん広がってきたときに、我々、我々というか、私、年寄り、年寄りですけれども、どういうふうに対応していくのか。  いや、逆に高齢者がAIとしゃべって寂しさを埋めるということもあるので、必ずしも悪いということだけではないとは思うんですけれども、今後、AIの発達というものがそういうプライベートな人間関係も地域関係も含めて影響を与えていく可能性についてこれから考えて、この社会全体で考えていかなくてはいけないと思いますので、よろしくその点もお願いいたします。

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