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天野馨南子

· 株式会社ニッセイ基礎研究所生活研究部人口動態シニアリサーチャー

Full speech

○参考人(天野馨南子君) ありがとうございます。  この女性管理職比率は非常に、管理職パラドックスと私呼んでおりまして、実は二十代女性流出率がとてつもなく高いエリアが管理職比率高いんですよ。これ、なぜだと思われますかね。実は企業規模が影響しておりまして、地方はファミリービジネスが多いんですね、オーナー企業とかの。そうすると、管理職比率を増やそうと自治体が掛け声とか政治家さんが掛けちゃうとするじゃないですか。そうすると、はい、妻、部長、はい、うちの娘、課長ねとやってしまうんです。管理職比率、容易に上がります。  例えば、もう九割が小規模事業者ですよね、ほとんどの地方が。そうすると、いわゆる中から大きい企業が多いエリアは上がりにくい、そして小規模事業が多いところは簡単に上がってしまうということで、ちょっと申し上げにくいんですけれども、二十代流出率がトップクラスの県が管理職比率でトップに立っているというような状況にございます。私はこれ、女性管理職パラドックスと言っております。  ですので、すぐに、今まで採用もしてこなくて、育ててもこなかった人が管理職になること自体がおかしいので、少し落ち着いて、腰を据えていただいて、まず採用率を上げていってください、ちゃんと。正社員採用率も上げられないのに管理職比率が上がっているというのはおかしいじゃないですか。  ですので、この管理職比率、どうしても地方上げやすいものですから、県庁の方とかとお話ししていると、まず先生、それよりも管理職比率上げようと思うんですとおっしゃられちゃうんですが、ちょっと待ってくださいということで、数字で今一生懸命御説明をし、とにかくきちんと門戸を開いて正社員として採用し、まず定着していただき、きちんと育てていくというところから腰を据えて取り組んでください、その結果としての女性管理職比率の上昇ではないんですかということをお伝えしています。  もう一つ、女性管理職比率が、そうやって、はい、うちの娘、課長とやるじゃないですか。そうすると、地方はとても今狭い世界です。大阪の南の方、阪南市等でも中学まで一クラスという状況なんです。地元の女の子たちの状況って見えているんですよ。私よりも成績悪かった子が、あの企業に入ったらすぐ課長か。私、一生、平か。ますます逃げられてしまいます。ですので、ここは気を付けていただきたいということは申し上げておきます。

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